特定技能の外国人は、どんな業種でも働けますか？　（特定技能と仕事 その1）

令和4（2022）年４月から、これまでの製造３分野（素形材産業分野、産業機械製造業分野、電気・電子情報関連産業分野）を、

「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野」に統合されています。

この記事は、統合前の個々の分野の説明ですが、制度の内容を知るうえで、引き続き参考としてください。

私の持つ技能を活かせる仕事ならどこででも働けますか？

特定技能は、どんな分野（業界）でも働けるわけではありません。

少子高齢化が進む日本では、たとえば、農業などでは、作業の機械化、自動化などをしても、若者の農業離れ都市への流出などにより人の確保が困難な状況にあります。

このため、即戦力となる（技能実習と大きく異なる点）外国人の専門的な技能や知識を活用することで、この人手不足に対応するものですから、働くことができる分野は、指定されています。

お持ちの専門的な技術や知識が、どの分野の業務にマッチするのかを判断することになります。

特定技能の産業分野は、どういうものがありますか？

現在、次のように14の産業分野があり、まずは、あなたの技術が、どの分野に当てはまるのかをチェックしてください。

令和4（2022）年４月から、これまでの製造３分野（素形材産業分野、産業機械製造業分野、電気・電子情報関連産業分野）を、

「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野」に統合されています。

この記事は、統合前の個々の分野の説明ですが、制度の内容を知るうえで、引き続き参考としてください。

1 介護（１業務）

・身体介護等，これに付随する支援業務

※利用者の居宅で行われるもの（訪問系サービス）は対象外

2 ビルクリーニング（1業務）

・建築物内部の清掃

3 素形材産業（13業務）

鋳造、鍛造、ダイガスト、機械加工、金属プレス、工場板金、めっき、アルミニウム陽極酸化処理、仕上げ、機械検査、機械保全、塗装、溶接

4 産業機械製造（18業務）

鋳造、鍛造、ダイカスト、機械加工、塗装、鉄工、工場板金、めっき、仕上げ、機械検査、機械保全、工業包装、電子機器組立て、電気機器組立て、プリント配線板製造、プラスチック成形、金属プレス加工、溶接

5 電気電子情報関連産業（13業務）

機械加工、金属プレス加工、工場板金、めっき、仕上げ、機械保全、電子機器組立て、電気機器組立て、プリント配線板製造、プラスチック成形、塗装、溶接、工業包装

6 建設（18業務）

型枠施工、左官、コンクリート圧送、トンネル推進工、建設機械施工、土工、ふき、電気通信、鉄筋施工、鉄筋継手、内装仕上げ・表装、とび、建築大工、配管、建築板金、保温保冷、吹付ウレタン断熱、海洋土木工

7 造船、船用工業（6業務）

溶接、塗装、鉄工、仕上げ、機械加工、電気機器組立て

※ただし、特定号は、溶接の1業務のみ

8 自動車整備（1業務）

日常点検整備、定期点検整備、分解整備

9 航空（2業務）

空港グランドハンドリング、航空機整備

10 宿泊（1業務）

フロント、企画・広報、接客、レストランサービス等の宿泊サービスの提供

11 農業（2業務）

耕種農業全般、畜産農業全般

12 漁業（2業務）

漁業全般、養殖業全般

13 飲食料品製造業（1業務）

飲食料品製造業全般（飲食料品（酒類を除く）の製造・加工・安全衛生

14 外食業

外食業全般

なお、それぞれの業務には技能水準が定められており、指定の試験に合格していることが必要です。

ですので、ご自分の技術が働こうとする分野のどの業務に当てはまるか、そして、指定の試験に合格しているかを検討する必要があります。

１４の産業分野でどんな仕事ができるかは、

「特定技能は、14の産業分野でならどんな仕事でもできますか？特定技能と仕事（その2）」をご覧ください。

＊「特定技能」についての詳細な説明を順次していきますので、画面最下部にあります「特定技能の手続き」の「関連記事」が表示されておりますし、そこに表示されていない他の記事も「関連記事」の上の「特定技能の手続き」や記事の最下部の「PREV」「NEXT」をクリックしていただければご覧いただけます。

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